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偏りの大きさ

昨日の多重性の記事について色々コメントを頂いているので続編としての本日記事。
その前に丁度2chに「人格障害・パーソナリティ障害」について、参考になる書き込みがあったのでご紹介。
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77 :名無しさん 2014/05/25(日) 17:38:29.24
精神科医の日向野春総(ひがのはるふさ)氏は、片山被告を「自己愛型の人格障害」と分析。
こういう方面はよく知らないからWikiで自己愛型の人格障害の項目を読んだが、なかなか奥が深いな。 
ただ意外と自分の過去の振る舞いの中では当てはまるものがあったりして、そうすると自分は自己愛型のパーソナリティ障害があるのかと 
感じたり、逆に今の世の中で天才と呼んでる人も実は人格障害があるのかと思ったり。 
 難しいものだ。 

91 :名無しさん 2014/05/25(日) 17:48:16.27
>>77 
パーソナリティ障害は「性格の偏りの大きさ」を判断するものなので、 
診断基準を読んだだけだと誰でもある程度はあてはまるんだよ 
みんな多少は性格が偏ってるものだから 
ただ、偏りが大きすぎて周囲または本人が辛い場合にのみ、 
パーソナリティ障害と診断される 
ぶっちゃけ、どんなに偏った性格でも周囲も本人も円満なら、 
パーソナリティ障害とは言われない 
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2chはノイジィな書込が以前より多くなったと個人的に感じて、見る頻度は凄く減ったが、やはり中にはとても参考になるものがあると改めて感じた。
当方は>>91の人の意見に基本的に賛同。
それで多重性についても、同様に考えればよいのではないかと思う。
「偏りの大きさ」、つまり程度の問題。

更に参考として「うつ」でも考えてみると、当ブログでもご紹介してきたように症状として、「うつ気分」→「うつ状態」→「うつ病」と段階が有り、普通の人でもある「憂うつ」を入れたら4段階。
これをどう区分して、病気の診断はどこからになるのか。
また適用障害のように原因面からの話も絡んでくる。
最終的な診断は、各医師の判断による部分が大きくなるのだろう。

これと同じように多重性も考えられるのではないかと思われ、結局「はっきりしない」ということになりそう。
精神医学といっても、突き詰めたら相当「いい加減」と当方には思えてきている(笑)
先週早速よくTVに出る某女性精神科医が何か病名を挙げていたが、(その病名自体は覚えていないが)程度の問題は面倒なので病名という一見分かりやすい話をこねくり回して、結果的に分かりにくくしているのではないか。
専門家でも信用できる場合とそうでない場合があるので注意が必要。
上掲の2chに書き込んだ人の方が余程信頼できると思う。(専門家の可能性もありそうだが、その場合は専門家でも人によるということになる)

なお、ゆうちゃんさんが「見抜けると思うんですよね、長く一緒にいると。」とコメントしておられる。
ただ、ゆうちゃんさんご自身は「この事件は自信がない」と書いておられるが、心理の専門家がじっくり観察(診察)・分析すれば片山氏の「嘘」を見抜けたのだろうか。

ちなみに先週TVで臨床心理士と云う人が出て、「表情が本心を出していない」などのコメントをしていた。
当方は片山氏が保釈されてからの会見などの際に、ペンをいじったりして、手をよく動かしている時があったのが気になった。
ネットで見ると、嘘をついている時の仕草に「手の動作などが落ち着かなくなる」が挙られている。
しかし、「普段からの癖」という可能性もあるから、普段を知らない当方などでは判定はつけられない。
心理の専門家がきちんと分析すれば、証拠に近いぐらいの鑑定を出せる人はいるのだろうか。

以上
[追記]
前科の裁判で当時の弁護士が述べていたのは「回避性人格障害」であるが、それが多重人格障害を表す今の用語である「解離性同一性障害」と似ているので、前科の時も「解離性障害」が取り上げられたという混同が一部で起きているようである。
解離性同一性障害」という名称自体も英語からの訳が変と思うが、精神医学は名称からして色々とややこしい(胡散臭い?)。

追記以上