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核心部分調書

3月15日記事に掲載した江川氏インタビューの開発関係の部分は、改めて非常に貴重な情報と思う。
今までは推測することも難しかった片山氏の技術面の姿を、自らが語った情報であるから価値が高い。
このような情報が裁判でどう活かされるかと考えていたら、思い至ったことがあった。

 ”江川氏の的確な質問は「取調相当」で、文字起こしは「調書相当」ではないか”

これは驚くべきことで、検察・警察は殆ど取調を行っていないのに、一般人のブログに事件の核心部分の調書相当文書が存在することになる。
(元ネタは江川氏及び片山・佐藤両氏で、現時点で文書化してあるのが当ブログという意味。今後江川氏に記事で出していただきたいと思う)

繰り返すが事件の「核心部分」である。
C#できない、技術レベル的にも開発できない」という片山氏・弁護側の根本的な主張そのものに関する調書相当になっている。
その調書を検察・警察は取れていないが、一般人のブログには明確に記載されている。
動画もYoutubeですぐ見られるから、完全可視化した上での取調相当の記録である。

これで当方が主張してきた「今回の起訴や裁判の無効性」が動かぬものとなった。
事件の真相解明に不可欠な部分の本人調書を検察が持っておらず、証拠として提出されないから裁判官も見れない。しかし、実際には本人が顔出しで語っており、一般人は可視化された上でいつでも見られる。
そのような状況で、検察側は本人調書が殆ど無いまま同僚の調書など間接情報のみによって公判を進めようとしている。
裁判所も適切な訴訟指揮をしないでそれを受け入れてしまっている。
もはや茶番を通り越している。

ただ、これまでの経過は検察側の「不利な調書は取らない」という作戦が成功した形になっていた。
結局取調をしなかったのは、片山氏・弁護側が録音を求めて応じなかったというより、検察側が取調したくなかったという方が正しそうである。
保釈に頑として応じてこなかったのも、今の事態を予測していたからとも云えるだろう。

しかし、ネット時代にそういう発想はいつまでも通らない。
それが今「核心部分の調書相当が民間にあって検察に無く、裁判所への証拠提出もない」という形で、まず顕在化した。

今後も片山氏会見の記録は調書のようになり、判決前のどこかの時点でまとめて整理しネットやマスコミ公開すれば、裁判官も自由心証とはいえ余り恣意的な判断はしにくくなるだろう。
弁護側のネットを有効に使った積極的情報公開が効いて来ている。

以上