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アリバイ証明と他の証拠

昨日の続きを記す予定であったが、追加でval*gar*yさんとrec*lde**des*さんからコメントを頂いていて、そちらの件を先に書いたほうが「③被疑者人物像」も分かりやすくなりそうなため、順番を変えて記す。

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お二方の率直なコメントを見させて頂いて、当方の説明で以下の2点が違和感の根本原因かも知れないと考えた。
 (ⅰ)写真のインパクトが強すぎたかもしれない。
 (ⅱ)合戦祭り写真掲載の前記事である「勤務状況とトロイ開発」(2月26日)に書いた<開発技術者にとって「成果物がある」というのは・・・最大のアリバイ証明のようなものである>の意図が伝えきれてなかった。

それで特に「アリバイ証明」の部分を説明する。説明用の仮定例として以下を考えてみる。
 [仮定]…リアルタイム遠隔操作と考えられる「大阪JAL」と「三重」のいずれか又は両方で、遠隔操作時間帯に被疑者がノートPCなども持たずに会議に出席していたというアリバイがある

これが議事録や同僚証言等で証明できたらどうなるか。
デジタル履歴や江ノ島雲取山などで幾ら証拠を積み重ねても、このアリバイだけで無罪になるのは確実ではないだろうか。
当方が上記(ⅱ)で示したかった意図の根本はこのようなものであった。
それが(i)のように、合戦祭り写真のインパクトが強くて、その前に書いた内容の印象が薄くなったかも知れない。

また、前述の会議のアリバイで更に以下の追加証拠を仮定してみる。
 [追加仮定]…会議室は出入口が一つしか無く、ドア出た通路に監視カメラがあり、その映像にも被疑者が途中で出入りした形跡は全く無かった

これが加わったら、もはや完璧だろう。これ以上必要と言われると、もう推理小説の世界になる。
(ⅱ)のアリバイにおける、「出入口の監視カメラ映像」並みのダメ押し確証が、当方にとっての「合戦祭り写真」だったというのが写真を示した意図である。
或いは佐藤氏の表現をお借りするなら、「被疑者はiesysを開発出来なかったし、してなかった」ということを証明する”パズルの最後のピース”として合戦祭り写真が嵌ったということである。(特に「極めつけ」とした写真)
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以上の説明でもまだ違和感は拭い切れないと思う。それを又整理してみると以下の様なことが考えられる。
  (ア)「成果物」しかも「それなりの成果物」は、会議出席に匹敵するようなアリバイと言えるのか?
  (イ)仮に会議出席に匹敵するようなアリバイとしても、それがあるからといってデジタル履歴も江ノ島雲取山にもそれなりの証拠があるのに無視して良いのか?

まず(ア)については技術、特にIT系の技術開発経験の有無によって、当方の説明の受け取られ方が大きく変わってきそうである。
今後派遣元や派遣先の関係者証言が出てくるので、併せて更に考察して分かりやすい説明ができないか考えてみたい。関連説明は次回の「③被疑者人物像」でも行う予定。

(イ)についても受け止め方は各人で違うと思うが、少なくとも会議出席に匹敵するようなアリバイがあれば、裁判で無罪は間違いないという認識は一致するだろう。
特に「iesys開発」と「遠隔操作」は、本事件の犯人性に直接つながる事実である。
それに対して、検索履歴・雲取山江ノ島などは間接になってしまう。
iesys開発の「痕跡」はつながり自体は直接だが証明力は微妙で、別の証拠(業務状況や精神状態等)でiesys開発を否定できれば、後は証明力の強さ比較になるだろう。
前述の開発関係者証言が早期に出て来ることを期待して、当方から見たiesys開発や遠隔操作否定の証明力が強いことを示したいと思う。

また(イ)に関しては全く無視というわけではなく、「シロの確信」は持った上で「クロにする考察」を行ってみるという方針で考えている。
その中で今まで出てきている各種の「クロにつながる証拠」についても検証してみたい。
つまり、警察・検察の「シロにする捜査」の逆バージョン。
「シロにする捜査」は公約のはずで有効性も高いのに、今回殆どやられていない問題は当方も繰り返し指摘してきたが、先ず自らがやらないと矛盾になるので「クロにする考察」を実践してみる。

以上
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[追記]
rec*lde**des*さんコメントにある当方議論の方向性について追加。
2月3日に頂いたコメントで<検察立証の矛盾をつくだけのパフォーマンス裁判になるかもしれません>との見方を示されています。
当方も似たような立場から、kensyou_jikenbo2の方に”「差し引きゼロ」の積み重ね”という記事を記載。
ただし、パフォーマンスだけではなく、実際に証拠と弁論を戦わせた結果が「差し引きゼロ」の連続になるのではないかと考えた。
(局地戦での勝ち負けはあっても、継続していく中で差し引きゼロ。また検察側も全証拠同意されてしまったとはいえ、弁護側証人の多くを検察側証人としても申請しているようで証人尋問は行われる)

それで、公判をこのまま長く続けるよりは、2月1日に頂いたコメントにある<事故調査のような第3者機関できちんと証拠を調べ公平な証拠に基づいて裁判すべきでしょうね>のように、第三者機関はすぐには無理としても、捜査の問題点を徹底改善した上で「調査」と云う面をもっと強化した「再捜査」を行って、それでも有罪が明確に立証できたら再度起訴すれば良いではないかという内容を記した。(その間当然被疑者は釈放)

また、公訴棄却すべき理由は「取調が殆ど行われていない」、「公約したはずのシロにする捜査が殆ど実施されていない」などの検察・警察側に起因する問題が遥かに大きく、起訴自体が無効なことを早く裁判所が理解して棄却すべきということもkensyou_jikenbo2で示した。

この考え方は変わっていないが、「それなりの成果物」や「旅行のちょっと前にはバレていた」というような新証拠と云って良いレベルの事実関係が出てきて、「iesys開発・遠隔操作の否定」が充分できると当方は認識できたので、「シロの確信」に至ったという経緯。
後は本文の方に記した通りです。

追記以上