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コメント返信(12月11日分)と昨日記事続きなど

①tsunさんの12月11日コメントで教えて頂いた、或るブログで以下の指摘があったという件。
<10月1日以降の被告の職場のPCにもメール関連の検索履歴があったことが分かった。
 4通のメールに関連する履歴ということで、10月から12月に休職するまでの長期間に渡り検索履歴が残っていたことになる。>
→「4通のメール」というのは、福岡犯行の「お茶の水女子大学附属幼稚園」、「学習院初等科」、「子役所属芸能事務所」、「部落解放同盟中央本部」の4件になると思われる。
そして検察が主張する新派遣先での検索履歴は、7月10日会見で以下のように佐藤氏より紹介済。(当ブログ10月31日記事で文字起こしを掲載…(1)~(4)は当方が付加した整理番号)
 (1)10月1~9日までの間に事件の報道記事が記載されたウェブページを閲覧している。
 (2)10月3日にお茶の水幼稚園のメールアドレスが記載された幼稚園のウェブページを閲覧していた。
 (3)コミケ事件やその他のことについて10月9日にその掲示板などを閲覧していた。
 (4)10月9日に部落開放同盟中央本部のウェブサイトを閲覧していた。

この中の(2)と(4)は明らかにメール関連となる。ただし、(1)~(4)はいずれも10月9日までであり、10月10日以降も休職に至るまでに検索履歴が有ったことは考えられるが、その後の会見等でも紹介は無いと思う。
それで「10月から12月に休職するまでの長期間に渡り検索履歴が残っていたことになる」というのは、どこからの情報を基にした話か当方には現在不明。これを検証するためには、検察の持つ履歴情報が全て出てくるであろう公判まで待つ必要があるのかも知れない。

②rec*lde**des*さんと佐藤氏の論理とは別角度からの論理展開について。
11月29日の会見で今までに出ていなかった色々な事実が明かされた。
それらを含めて、被疑者が犯人とすると、犯行や関連の行為にそれぞれ分かりやすい手がかりや証拠が残されていることに気がついたので、その行動をまとめてみた。

イメージ 1

これに対して、犯人は自らの隠蔽行動についてラストメッセージで以下のように書いている。
<警察・検察の怖さは思い知っています。 
 どれほど怖いか、どれほどしつこいかを。 
 それを知っているからこそ、ここまで神経症・偏執狂とも言えるまでに厳重な注意を払って動いてきました。 >
<たとえば横浜市のサイトやJALのサイトなど、一度も生IPでアクセスしたことはありません。 
 …
 全国津々浦々、それら犯人候補のところに一人ずつ家庭訪問すれば、どこかで私に突き当たるかもしれない。 
 その可能性も予測しているため、油断は一切していません。 
 前に述べたようなオンラインでのアクティビティだけではなく、自分しか触らないローカルPCの中身までも偏執的なまでに注意を払っています。
 つまり、私のPCを調べたところで証拠は何も出ません。他の100人200人の犯人候補者と同様に。
 犯行に使った罠Javascriptやトロイのソースファイルそのものから、細かいメモに至るまで、ファイルを置く場所については厳重に管理していました。
 そしてそれらが存在した記憶媒体、およびそれらを開いたことのあるシステムの記憶媒体は全部、とっくに完全消去の後、スクラップにして燃えないゴミに出してしまいました。
 現在うちにあるシステムや外部記憶媒体全部、どんな高度な復元やフォレンジックを行おうと関係ありそうなものは何も出ません。
 令状なしで来ても「どうぞどうぞ」と見せてあげますよ。>

もし被疑者が犯人であれば、余りにも書いていることとやっていることの落差が激しすぎる。
以前当方は被疑者が犯人とした場合の心理を考察してみて、何か精神的な症状なども考えないと行動の相反の説明が困難と感じたが、今回明らかにされた事実でその感は更に強まっている。
また、rec*lde**des*さんの12月11日コメントにも以下の様な項目がある。
<(4)精神疾患の薬を飲んでおり、全てが人ごとのように思えてしまう場合。>
やはり、特に検察は被疑者が犯人と主張するなら、落差の激しさは検察側でもすぐ分かるのだから心理分析が必要であるように思う。

なお、被疑者が犯人でないとするとそのような落差に対する疑問自体もなくなるが、今度は同じくrec*lde**des*さんのコメントにもあるように、「被疑者はIT技術者でデジタル履歴の意味が理解できるし、それを基に立証可能性がある時間帯がそれこそ山ほどあるにも関わらず、今に至るまで率先してアリバイ主張しているようには見えない」という落差の方が問題になってしまう。

ではこの矛盾する状況をどう考えるか。
当方の現在の可能性レベルの推論は、”被疑者が全体として大きなゲームを仕掛けているのではないか”ということ。
今までも、被疑者はCSRFや遠隔操作による誤認逮捕を達成した後に何をやるかと考えて、次は自分の身体を張った賭け、つまり逮捕されて取調も乗り切って無罪で勝利するという、云わば愉快犯としての究極の境地に到達しようとして行動しているのではないかと、薄々考えてきた。

それが11月29日会見で明らかにされた追加事実で、主要行動である上表①~⑦の最初の段階から捕まることをある程度想定に入れていたのではないかと思えるようになった。
よって、犯行開始当初から「最終的に捕まって逃げ切ることまでを意図したゲーム」を考えていたのではないかという推測に至った。
その場合、最初から明確に全体的なゲームを意図していたわけでなく、ぼんやりとした構想を持ちながら進めていて、結果的にそちらの方向になったことは考えられる。

ゲームなら、矛盾がある状況を敢えて作り出して、その謎解きをさせることもあり得るだろう。
前述の落差もゲームの設定と考えれば説明がつくかもしれない。

ただ、本当に被疑者がゲームのために全体を真っ赤な嘘で固め、名声に傷が付くかもしれないのに一生懸命自分を信じてやってくれる優秀な弁護士達を騙してまでゲームをやり続けているのか?お母さんをまた悲しませるという最大の問題も有る。
しかし、ゲームとして割り切れば”勝てば弁護士もお母さんも結果OKではないか”と勝手な理屈だが考えることも出来て、当人の中では納得性が付けられるかも知れない。
(ただし、もし仮にゲームだとしても、そのようなゲームを考えること自体が、精神的に何らかの問題を抱えている可能性はある)

相当強引な推論と受け取られるとは思うが、余りにも落差の謎が大きすぎて、当方が説明付けられるのは今の処このような論理立てになる。
なお、他にも大きな謎として、被疑者が犯人とした場合、関係してるのは被疑者一人だけなのか?、何らかの形で関与したり、影響を及ぼしている人物は他にいないのか?、という疑問も残る。
これに関しては、検察側が言っているという「情を知らない第三者の可能性」の詳細もまだ分からないので、それがもっと明らかにされていく過程での考察を考えたい。
以上

[追記]
”被疑者とは全く別の真犯人がいる”という想定の方は、公判が開始されて江ノ島猫などの検証がもっと明らかになり、真犯人の可能性がある程度現実味を帯びて見えて来てからと思っている。(なお、真犯人が別にいる場合も、本文の方の「ゲーム」に関して考えてみると、「犯人がゲームを仕掛けた」、或いは「犯人が被疑者PCを覗き見てゲームを仕掛けた」などの論理も有りえる事になって、仮にゲームだとしても考え方は色々ありそう)

また、公判の行方に関しては、大阪府警他報告書やその関連考察等で明らかな本事件における警察・検察の対応の問題点は非常に大きいと思われるので、その影響の考慮が必要だろう。
極端に云うと例えば江ノ島猫首輪装着が更に確実になっても、犯行の直接行為が「東京都内又はその周辺」、「インターネットに接続したPC」、「犯人が遠隔操作した日時は未特定」などの曖昧なままなら、全体として”捜査不十分、証拠・証明不十分”と裁判官が自由心証で判断する可能もあり得ると現段階では感じている。この辺も又別途検討して記したい。

追記以上