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日航機と大阪市役所の予告手順比較など

前記事でJAL HPで手順を検討してみたが、続いて大阪市役所HPでの書込手順を検討。
府警報告書ではHPアクセス状況について以下の記述がある。
<ウ さらに捜査の結果、本件書き込みと同時間帯に、A氏のルーターに接続した
機器から大阪市のホームページに対して、3件(本件書き込み分を含む)のア
クセス事実があることが判明、同アクセス状況から犯人は、大阪市のトップペ
ージにアクセスした後、「市民の声」ページへ移動(アクセス)して本件書き
込みを行い、送信したと認められた。>

昨年の犯行予告を受けてサーバーソフトは改良されていると思うが、実際にアクセスしてみたところ3つの画面遷移(送信まで含めると4つ)で書き込めるのは変わっていないようで、改良はソフト内部で行ってアクセスする際の手順は余り変えていないものと推察する。

イメージ 1

昨日のJAL HPと比較すると一目瞭然だが、大阪市役所の場合は画面遷移も操作も少くて簡単である。
JAL HPの場合もフライト状況確認のやり方によっては手順が減る可能性もあるが、時刻表を見るだけでは運休や大幅遅延もあり得るので、少なくとも出発時刻は確認してから犯行予告を書き込んだであろうと当方は想定している。

手順が多いと、履歴などにA氏が犯人でないことを示す要因が増えてくることが考えられる。
よって、捜査や取調の際に大阪市役所だけでなく日航機予告も併せて考慮するのは必須となる。
しかし、府警の報告書では全く記述がないのは既報の通り。
A氏の取調では以下の様な記事もあった。
”誤認逮捕の被害者が「恐怖の取調室」を語った”
<刑事「なあ、こっちが納得できる説明をしてくれへんか?」>

記事の記述の信憑性は分からないし、又このような取調のあり方も置いておくとしても、自分がやってない犯行を他にも示されれば、矛盾点を見つけやすくなって、やってないことの説明がしやすくなる可能性がある。
日航機の件を取調でどのようにA氏に説明したかも報告書で示されていないのは大きな問題である。
しかも、その問題の根本は縄張り意識と分かっているので、非常に残念な状態であると言わざるを得ない。

なお、日航機予告の今の被疑者への影響はアリバイ面が考えられる。
13時25分頃に予告書き込みが行われて、その前からフライト状況確認や書込用フォーマット記入等が行われていたと考えると、例えば13時前の昼休み時間にかかってくることも考えられる。
昼休み時間は外に食べに行ったりしてギリギリに帰ってきているようなことでもあれば、アリバイになる可能性がある。
今後弁護側はアリバイ立証を行っていくということなので、本事件は膨大なアリバイ立証対象時間帯が有るということに注目して進めていただきたいと思う。
以上

[追記]
白黒には直接関係ないが、ヲタロードへの犯行予告では昨年8月5日に警察官約90人が警戒にあたったとのことである。
だが、日航機予告が8月1日行われて予告にあったようなことは全く起きず悪戯であると判断できる状態だった。
しかも、IPアドレスで特定した容疑者には完全マークが付けてあったのは間違いない。
それで90名もの人員を動員する発想は全く理解できない。
念には念を入れるにしても、せいぜい5名ぐらいまでの事案ではないかと個人的には思う。
いっても10名、それが90名とは一体何なのだろうか。
犯行予告への対処の仕方もある程度の方針を定めたマニュアルが必要ではないかと思われる。
ただ、それの公開は犯人に裏をかかれる可能性があるので困難になるから、
難しい面があるのは確かであるが、かといって場当たりの対応も問題だろう。
予告対応に関しても本事件からどのような教訓を得てどのような対処になっているのだろうか。

追記以上