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10月以降派遣先に関して

会見ビデオがアップされたので早速見てみた。
色々注目すべき点はあるが、丁度検討中だった「10月以降の派遣先」に関する話が会見で出ていて本日はそれに関連する件について記載。

まず会見ビデオ43分10秒頃から佐藤氏が以下のような趣旨の発言をしている。
>10月1日以降の派遣先はもっと本格的なセキュリティを有するコンピュータメーカーと言っていいところ。
>そこのPCに4通のメールとラストメッセージに関係した検索履歴が残っている。
 (当方注:検索履歴というよりは犯行予告を行った対象のサイトアクセス記録と思われる・・・以前そういう説明があった、詳細後述)

次に当方の経過を少し説明すると、大晦日のアリバイ検証の準備として自宅保有PC確認を行った後、メール送信に使用されたYahooアカウントのアクセス記録を参考で見直していたら、今まで当方が見逃していた点があることに気づいた。
その紹介の前に当ブログ7月15日記事から長めになるが以下を引用する。
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”検察の証明に関して(検証2)”http://blogs.yahoo.co.jp/kensyou_jikenbo/53635229.html
<次に10月からの派遣先でのことを取り上げたい。7月10日記者会見では当ブロクでも既報の通り以下のことが示された。
     10月からの派遣先で、以下の三つのサイトの検索を行なっていた記録がある。
     アクセスは生IP(スマホではなくPC)。10月9日の犯行声明メールの前となる。
       ・10/3  御茶ノ水の幼稚園
      ・10/9 コミケその他
      ・10/9 部落解放同盟中央本部
アクセス先の話は別として、何故生IPでアクセスしたのだろうか。
推測として新派遣先はTorが使えなかったと云うことが考えられる。それで仕方なく生IPを使った。
こう考えると、他にも説明できることがある。10月以降の犯人からのTorアクセスはメールのみとなり、以下の5通である。
 ・10月9日(火)23時22分 
 ・10月10日(水)22時20分 (10月9日メールの再送)
 ・11月13日(火)23時54分
 ・1月1日(火)午前0時18分
 ・1月5日(土)午前0時34分
見るとすぐわかるように、深夜帯ばかりである。1月は会社休職中であるが、10月と11月は新派遣先にいたのに、それまでと違って勤務時間中にはTorアクセスがないことになる。
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引用以上であるが、今回Yahooのアカウントアクセス記録を改めて見てみたら、上記の認識が違っていたことを自己発見した。
メール送信日時だけを考慮していたが、メールを送信していないときにも複数のアクセスがあった。
アカウントアクセスとメール送信の記録を併せて整理してみたのが下表である。
犯行声明と自殺予告のメール送信用ログインと思われる送信直前アクセス④⑨と日時不明の①以外の日時にもTorによるアカウントアクセス③⑥⑦⑧がある。
中でも③はメールアドレスが知られる前であるので間違いなく真犯人のアクセスである。(②の犯行予告メール一回目は送信先である落合弁護士の迷惑メールフォルダに分類されたので10月15日までそこに眠っていた)
③は平日午後に行われており、被疑者が10月以降の新派遣先にその日出勤していたら新派遣先でもTorアクセスが可能だったということになる。
更に⑥~⑧もTorなので真犯人のアクセスの可能性が高いと推測され、特に⑥は③と同様に平日昼間である(⑦の日曜も特異的)。
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この事実で重要になることは、(被疑者が該当日に休みで無い限り)新派遣先でもTorアクセス可能だったと考えられるのに、なぜ生IPで事件関連サイトのアクセスを行って記録を残してしまったかという点である。
可能性としては犯行声明メール一回目送信(アカウント取得も?)を行った10月9日に初めて新派遣先でTor開通したという推測はありえる。
しかし、犯人はラストメッセージで以下のように書いており、それに沿えばTor開通させてから関連先のアクセスを行うのが本来の行動と思われる。
<直接関連するサイトへのアクセスは下見閲覧段階も含めて完全にTorを使っています。
たとえば横浜市のサイトやJALのサイトなど、一度も生IPでアクセスしたことはありません。>

犯人には犯人のその時々の事情があったかも知れないが、犯行声明メールは予告先について再調査が必要なほど詳しく書いてあるようにも見えない。
予告先名称等の再確認だけならTor開通してメールを出す直前ぐらいでも短時間でTor使って調べられると思われ、何日も前に先行して生IPでアクセスが必要なほど急ぐ要因も特に見当たらないと思う。

それで、新派遣先でも10月に移った早い段階からTorアクセスできたと想定すると、検察が証拠として主張している事件関連先サイトへの生IPアクセスも「なぜ生IPだったのか?」という問いを受けることになるだろう。
検察は「それは犯人の事情があるのだろう」と片付けようとするかもしれないが、そのような説明しかできないと証明予定事実記載書の多くのページを割いて重要視する主張に不可解な面が残るということで弁護側も追及できるし、裁判の争点になってくる可能性があるだろう。
(当方個人的には、前述のように新派遣先ではTorアクセスが出来なくなって派遣先以外でのTorメールに移行したと想定していて、関連先アクセスも仕方なく生IPでやった可能性として考えていたので、この発見は大きな驚きであるとともに又本事件の犯人の謎が増えた・・・Tor使えるのに生IPで色々アクセスするなら何故それまでiesys.exeという相当複雑な仕組みまで作ってTorで隠蔽してきたか?、また被疑者が犯人なら生IPでの複数予告先アクセスが前科時の特定に繋がったのは身に沁みて知っていたはずなのに何故又やったのか?謎だらけである)

このような考察をしていたところに、本日の記者会見では10月以降派遣先は南青山の派遣先よりはずっとセキュリティが厳しいような話である。
被疑者が犯人ならセキュリティが厳しいはずの10月以降派遣先でもTorを使ったことになりそうだが、実際はどうだったか?というタイムリーな視点も本日記事は提供することになりそうである。

以上
なお、参考にアカウントアクセス履歴画面がネット上にアップされたもののコピーも以下に掲載。
上表は以下を元にメール送信時刻などを加えて作成したものである。

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この中の共同通信記者アクセスに関しては本事件と無関係と考えているので、不正アクセス防止法違反問題を含めて特に当方は問題視していない。
(蛇足だが、雲取山で三角点土台をツルハシで傷つけ、土台前を2度も掘り返して土壌の流出を早めた可能性がある捜索隊の方が余程直接的被害を与えていそう。国土地理院国交省にちゃんと連絡したのだろうかと思ってしまう)

追加以上