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検察の図

検察の図が余りにもしょぼいのは記者会見で佐藤氏が示したときから当方だけでなく皆さんも思ったであろうが、書いてあることも問題が多そうなので検証。
問題点は多々あると思うが、当方が感じたのは問題点として判明済みの埋設位置の表現(地表からではなく土台下から測っている)以外には以下のようなもの。

(1)掘る前の地表の位置を書いた図が無い。
 (見つからなかった理由の説明用だから掘り方の比較しか書いてないということなら、埋まっていた状態と埋め方推定の写真や詳細図画が別途必要だろう)
(2)図は単なるポンチ絵なのか、縮尺まで考えているかが不明。
 (寸法記入部分の縮尺などは合っているように見えるが、その他はどこまで合わせているか分からない)
(3)12月でも鉄筋が見えている写真があるのに1月の図では完全に隠れている。
(4)鉄筋が隠れている図になっているので、結果的に土台下から続く斜面の角度がきつくなりすぎている。
(5)今年はもっと鉄筋がはっきり見えるようになっているのに5月の図では鉄筋ぎりぎりである。
 (上記(3)~(5)に対しては、図がどこの断面かはっきりしていないという問題もある)
(6)USBメモリが斜めに書かれているが、これは実際の埋まっていた姿を表しているのか?
  またUSBメモリの長さが長すぎるように見える。
(7)19cmはUSBメモリの一番上で測っているが、本来犯人の行動として知りたいのは「(地表から)どれぐらいの深さの穴を掘ったのか?」だと思うのに、その点は不明である。
(8)深さ(Z方向)だけでなく、上から見た平面上での位置(X方向、Y方向)も必要。これは土台の縁などからの距離で良いので記載必要。
(9)大人数の合同捜査本部を組織して威信を掛けた捜査を行い、しかも1月の捜索失敗という大チョンボリカバリーでもあるから、本来はきっちりした図面を出して当然と思われるのに、この程度の図面しか出てこないとは唖然とする。

ということで、検察の図に当方で参考用に想定寸法などを補足してみたものを以下に示す。
縮尺は大体正確と仮定して計算してみた(図のしょぼさから考えると縮尺も適当かも知れないがとりあえず正確と仮定しないと計算も出来ない)。
イメージ 2

ポイントはやはり「犯人がどれぐらいの深さの穴を掘ったと考えられるか」だと思う。
上図からは穴の深さ推定は約14.7cmとなる。
14cmぐらいだと当方が先日行った穴掘り実験が生きてくる(笑)。
穴の斜面に沿って測って16cmだったので垂直だと14cmに近くなるだろう。
そうなると掘るのに4分ぐらいかかったから目立ちやすくなる。

犯人写真2などから深さを推測する手もあるが、今月の公判前整理手続も近いので、弁護側から「犯人又は検察が想定する別人の掘った穴は地表から約何cmと推定してるか?」と検察側に問いただす方が早くて確実だろう。
また、縮尺が正確な図面も必要であろう。
とにかくこの図は色々ひどすぎるので、裁判所からも指示して貰ってまともな資料を出すよう促すべきだと思う。
なお、(3)で述べた12月のヤマレコ写真は以下である。この写真だけでも検察の図の不正確さを裁判所にもアピールできると思う。
イメージ 1


それにしてももし図面がこれだけなら、天下の警視庁と東京地検が主導しているのに余りにも情けないのではないだろうか。
国民として大変残念である。

以上