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コメント返信10月18日(2)

nak*bb*1さん

>検察がやらなければいけない細かな検証までやるという姿勢に驚きます。
→先の「コメント返信10月18日(1)」でも書きましたが、警察・検察の捜査能力は凄いです。
もう事件の組み立てはあらかた終わっているような気もします。
それをなぜもっと記者会見等で明らかにしないのか、本当に疑問に感じます。
しかも、警察の捜査が終わったらリークも殆ど無くて、検察の情報管理が行き届いているようですが、こういう事件でリークを絞られても国民の知る権利の侵害ではないかとさえ思えてしまいます。

>でも興味深い事実がいくつかありますね。
→皆さんのコメント等を得て、色々分かってきた事があります。
少なくとも本事件ではマスコミの大半より我々のほうが分かっていることがはるかに多いと思います。
マスコミの情けなさの裏返しでもあるでしょうが。

>Wikiの冤罪事件及び冤罪と疑われている主な事件に遠隔操作の真犯人についての記述があります。
→見てみました。Wikiは早いですね。ただその割りに「パソコン遠隔操作事件」の項目は更新が余りなされていないようなのは奇異な感じがしています。
(当初のまとめは非常に参考になったが、今は他のまとめのほうが詳しい部分が多くなった)

なお、「冤罪」については本事件は非常に特異な状況にあると当方は感じています。
というのは、現在の証拠でも検察が最初からちゃんとやってれば、「冤罪」の可能性を余り云われなかった事件ではないかと思うからです。

例えば、少なくとも5月ぐらいの段階で江ノ島の時間帯を狭めることになった写真を出せば良かった訳です。
それが直接首輪を付けている写真でなくても、時間帯が限られれば一般人の心象はクロに近づいていくでしょう。
また、派遣先で開発は無理だろうという声に関しては、本来業務を殆どやってなかったというならその証拠を出せば良かった。
C#できない」の件も、VisualStudioのインストール痕跡があるならそれを早くから主張して印象付けることも出来た。
それらを含めた証明予定事実記載書を刑事訴訟法も想定してなかったと思われる「三部作」と称して、肝心の犯人性主張が遅らせ時期を逸してしまった。
取調べを行わなかったのも致命的で、疑惑に対する被疑者の答えなどを国民が聞くことが出来なかった。
今や社会のどの分野でも世論は重要なのに、検察は世論作りに完全に失敗したと思います。

捜査情報の出し惜しみや可視化拒否にこだわった検察の硬直的対応が本事件の流れをややこしくしました。
弁護側の「遠隔操作で覗かれていた説」に対しても、早めに情報発信して「派遣先二つ、自宅、スマホと何種類も乗っ取るのは困難」と最初から主張すれば良いのに、結果的に弁護側から「ポータブルアプリケーション」を先に持ち出されて、今から検察が困難性を主張しても「後出し」と言われてしまうでしょう。
更に今度は「複数説」。本当に有罪に持って行くつもりがあるのかと聞いてみたくなります。

ということで、「冤罪」と云うより、「普通にやってれば有罪に持っていけたのに、検察自らがそうならないようにしているかのような不思議な事件」というのが当方のこれまでの基本的理解です。

以上