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雲取山影計算続き

各日の9時の影先端位置も"C"として追加した図を掲載。
犯人写真2の撮影時刻は少なくとも9時~11時半の間であることは間違いないと言えそうである。
(見られないように早朝こっそり埋めたという可能性は無くなる)

イメージ 1

警察・検察は更に詳細分析を行って、早くから相当な精度で日時を割り出している可能性がありそう。
ただ、写真との比較では誤差が出るのは止むを得ないので、「12月1日」とまでは特定できず、「12月1日ごろ」としていることが考えられる。
しかし、被疑者登山は12月1日確定で、写真から推定される「12月1日ごろ」はそれを更に裏付けるものだから、検察は「12月1日に写真を撮って埋めた」と断定すれば良いのに、なぜ未だに「12月1日ごろ」と曖昧にするのか?
それだけでなく第三者や共犯者の可能性まで持ち出してきている。

非常に大きな謎になってきているが、今まで「埋めるのを見た」というような目撃証言の話などは全く出ていないから、「12月1日の10時ごろ~10時半ごろに頂上にいた人たちから、被疑者が埋めていた、或いは埋めるような動作をしていたという証言が得られていない」ということは確実だろう。

更にもっと検察側に厳しい状況としては「被疑者が埋めていたなんて事はありえませんよ」というような証言も考えられる。
例えば被疑者は駐車場に車を停めて車中泊し早朝出発しているが、駐車場で顔を見た人たちが山頂で出会ったら、「今朝駐車場におられましたね」というような会話が始まることもあるだろう。
被疑者は単独行だったから、山頂という狭い場所で他の単独行の人などから声を掛けられたことは考えられる。
この点は江ノ島との大きな違いで、見ず知らずでも山登りという共通の話題もあり会話が発生する可能性が充分ある。

また同じ2012年12月1日の以下のヤマレコ記録がある。
”粉雪舞う雲取山
この中に行程が書かれていて山頂にいた時刻が記されている(10:35~11:10)。
コースタイム:
   7:50小袖駐車場- 7:55雲取山登山口- 9:35ブナ坂- 10:00奥多摩小屋- 10:35雲取山頂(休憩35分)
11:10山頂発- 12:00七ツ石山- 12:20七ツ石小屋- 12:25七ツ石分岐- 13:20登山口- 13:25小袖駐車場
【往路】小袖~雲取山 2時間45分 【復路】雲取山~小袖 2時間15分

丁度被疑者と出会っている可能性もあり、或いは被疑者下山と入れ替わりぐらいかもしれない。
警察は当然探し出して事情を聞いていると思われる。
また、頂上滞在時刻以外にも注目すべき記述がある。
 ・小袖駐車場を出発です。車は7時45分現在、20台程度停まっていました。
  →金曜日から土曜日にかけてなのでもう冬場の12月1日でも結構人がいたようである。
 ・雲取山頂到着!頂上には5人ほどの方がいらっしゃいました
  →被疑者が山頂にいた時間帯の詳細は不明であるが、30分ぐらいの滞在と考えると10時過ぎ~10時半前後となり、その間5人前後の人が山頂にいたと考えられる状況となる。
   埋める動作をすれば他の人の目に留まる可能性は充分にあり、前述のように声を掛けられたりする可能性もある。

このヤマレコ記録の冒頭に以下の写真がある。
三角点を触っている写真である。
イメージ 2

三角点を指で触って「お決まりの」と書いているぐらい三角点に馴染みがある人だから、登頂してくる道の先に見える三角点の前で不審な行動(埋める)をしていれば目に留まる可能性が大。
検察は埋めたという証言を得られてないのだから、この人からもそういう証言は得られなかったということになる。

被疑者は10時ちょっと過ぎに目撃されているということなので、例えば10時5分ぐらいから、このヤマレコの人が山頂直下の道を登り始めるころ(10時30分ごろと考えられる)の間で埋めたことになる。
埋めることが出来た時間は長めにとっても25分ぐらいで江ノ島並みになってくる。
更にその時間帯の山頂には入れ替わりはあったであろうが、5名近い人がいたことになる。
(25分内で埋めることは出来るだろうが、見つからない隙を探すのが難しくなる)

またヤマレコの人は三角点を上から撮っているわけだから、その直前に被疑者が埋めていれば土台付近に埋め戻されたような跡があることに気がついたかも知れない。
(そういえば右上に地面が少し写っている)
加えて、もう一枚地面が写っている写真があったが、肝心の場所は腕に隠れて殆ど見えない(惜しいっ!、他に掲載していない写真もあるかもしれない)。
撮影時刻は腕時計の盤面で分かる(10時41分)。

イメージ 4


様々考えていくと、頂上広場の中央付近でもある三角点傍にUSBメモリという小型の物であっても、埋めて気づかれないとは考えにくくなってくる。
そして、そもそも「そんな所にわざわざ埋めようと考える人はいない」ということで普通は推測終了となるのだが、本事件は江ノ島の件があるのでそうもいかない。
難しい事件である。

以上
[追記]
昨日の説明図でyの計算は図の見方を変えると簡単になるので追記した。
(垂直の棒を立てたほうが日時計のイメージに沿って直感的で分かりやすいが、点として考えると計算はこちらが容易)
イメージ 3

追記以上