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第4回公判前整理手続後記者会見3

文字起こしの続き。本日は主に雲取山。後の方でiPhoneの話。

[佐藤弁護士の話]
次に問題点ですけども、雲取山に埋めた時期を検察官は12月1日頃と言った。
検察官が証拠で出しているのは、被疑者が11月30日に雲取山の麓に駐車している時の写真があって、ナンバーから被疑者のものだということは分かっている。
翌日12月1日に登った人で、雲取山の山頂の写真を撮った人がいて、その中に被疑者と考えられる人物が写っている。
それで12月1日の午前10時半過ぎにいたことが確認されている。

私達はもう少し遅い時間だと思っていたのだけれども、元々12月1日に登ったことは認めていた。
それで裁判所の方も聞いたけど、何故「頃」と言うのか?
「12月1日と特定しないのか?」と聞いたら検察官は「そうだ」と言った。
「12月1日以外の時に埋めた可能性も有るんですか?」と聞いたら、「そうだ」と言った。
そしたら当たり前のことだけれど、12月1日に埋めた証拠はないんじゃないか?。
今ある証拠は被疑者が12月1日に登ったということだけ。

1月1日に警察はUSBメモリを掘り出すつもりで雲取山山頂に登った。
その時はスコップを持って警察官が登った。
だけど山頂は地面が凍りついていて歯が立たなかったので、
700m降りた雲取山山荘でツルハシを借りてやっと掘ったということになっている。

わざわざ掘るためにスコップを持って登ったのだけれど、12月1日に被疑者がそういうものを持って登ったのか?
山頂での被疑者の写真もあるから、「そういうものを持っていたと主張するのか?」と言ったら、「その点については何も言わない」と検察は言った。
証拠が何もないからでしょう。

つまり、12月1日に被疑者が埋めたとは言わないし、それ以外の日の可能性もあると言っている。
「何故被疑者がUSBメモリを埋めたといえるのか?」と聞いたら、「それ以上の事実は何も言わない」。

それで検察官いわく、立ち上がって堂々と言っていたので私も唖然としましたけれど、
「検察官としては色々な間接事実を明らかにしている。
そういうことの結果、被疑者が雲取山USBメモリを埋めたということが立証できればそれで良し。もしそうでないということになれば、無罪になるだけじゃないですか。もうこの議論はやめて立証、証拠調べに入りたい」と言った。

それで私達は「ちょっと待って下さいよ。1月1日に掘り出すことが出来なかった。それは地面が凍結していたからだった。雲取山山荘で気温を測っているので、12月1日も気温としては零下それ以下ですよ。しかも雲取山は更に一度低いと云われている。「12月1日も地面は凍結していたのではないか。埋められなかったのではないですか。どうして埋めることが可能だったのか?」と聞いた。 
「弁護側からそういう証拠が出てきて、検察側が反証できなかったらそれまでじゃないですか」とのこと。

今日の議論でわかったのは、被疑者が雲取山USBメモリを埋めたということについては、被疑者が登ったという我々が認めている事実以上にない。それで5月12日にUSBメモリが発見されなければ、犯人がからかい半分だったということになる。そうしたら被疑者が12月1日に登ったのは何のためだったのか。

被疑者は雲取山に登る際にヤマレコにアクセスしている。犯人はそういうことをPCで見ているから雲取山に惹きつけるためにやっただけと弁護側は推測している。
それで5月12日に発見されたUSBメモリは暖かくなって地面が溶けた後、
犯人が今年になって埋めたものが発見されたのだろうというふうに推測している。
この点について弁護側の主張が違うというためには、1月1日に掘った時の写真が全然証拠で出ていないが、警察は「こういう不十分な掘り方だったので掘り残しがあったかもしれません」ということを言う、そして5月12日にどういう理由でもう一度登ったのか、その時にはこういう形で見つかったと写真があるならまだわかるが、図で解説されているだけ。(しきりに斜めの手振りをしながら話していた)

このようなことで「雲取山についてのことは全くわからないんです」と裁判所に訴えて、「何れにしてもこの点についての争点を明確にしてからでないと証拠調べなどに入るべきではない」というようなことを言った。

それから、ここで初めて言いますが 11月13日の自殺予告メールと云うものがあって、そこにまどか☆マギカというフィギュアが使われておりまして、ケーブルで輪を作って、首吊り自殺するかのようなことを言ったので、自殺予告メールと言われていた。
検察官はこのまどか☆マギカの購入履歴があるということを間接事実に掲げている。
これはかねてから言われていたことで私達も彼がamazonを使って買ったことは認めていた。
しかし購入したのは平成23年の8月頃でその年の暮れに捨てて24年11月には持っていなかった。
24年11月時点でも持っていたかどうかの証拠は全くない。

また、解析した結果この写真はiPhone3GSというカメラで撮影されていることが捜査の結果わかった。
被疑者はその時iPhoneを使っていない。今も富士通です。
被疑者が自殺予告メールが送られたまどか☆マギカを持っていたというのは、購入履歴は有るけれども、「それを写したカメラがiPhone3ということはどういうように説明するんだ?」と聞いても何も答えない。
(以上、約25分頃迄)
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[考察]
雲取山の三角点に関して、ヤマレコに1月3日の山行記録と写真があった。捜索の報道を見て、現地を見に行ったようである。
 ”ウワサの三角点を見に飛龍山を経由し雲取山へ!”
イメージ 1

 この写真を元に、rec*lde**des* さんから頂いた以下のコメントを参考にして、捜索時の掘り方の想定図を再度作成してみた。
  >ツルハシで穴を掘るとUSBメモリを破壊していまうため、「このへん」の外周りをまずツルハシで掘り、他の方法も併用しているはずです。
イメージ 2

 実際に警察がどうやったかは、現在検察から示されているという図を見ないとわからないが、
 仮に上図で考えると見つかるまで三角点に向けて掘っていけば必ず発見できてしまうように思える。
 1月3日に埋め戻されていたのは写真があるから確実だが、1月2日も捜索があったかどうかは未把握。
 それでも結局5月に再度掘ったのだから、当時は何故そんなに諦めが早かったのか奇異な感じもする。
USBメモリのケースは金属かプラスチックか分からないが、プラグ先端は金属なので製造メーカ数社調べたら材質は「鋼」となっていて、鋼鉄だから「鉄」である。
 USBメモリはAタイププラグなので金属部分も大きめで、プラグの上下面併せれば100円玉並ぐらいの面積は有る。
 金属探知機に反応するだろうから、金属探知機を持って行って調べれば本来掘る前にあたりが付けられるはずである。
 なぜ分からなかったか不思議だが、三角点の土台に鉄筋が入っているのが見えるから、それが影響して判別しにくい可能性は考えられる。
 なお、プロの警察だけに、地中の捜索をする際に、金属探知機を使うことを考えずに持って行かなかったなどということは無いと信じたい。
 金属探知機の参考例を以下に示す。一般向けでも相当高性能だから警察はもっと高度なのを持っていて、鉄筋の影響さえ避けられれば見つけられていたのではないかと思う。
・検察の「12月1日頃」も謎。被疑者が登ったことが確定している12月1日は、検察が埋めた日時想定するのに最適な日なのに、、わざわざなぜ「頃」を付けて曖昧な主張するか。
 特定できないものは「東京都内又はその周辺」とする手法と同じかも知れないが。
・自殺予告メールの添付写真がiPhone3GSで撮影されたものというのは注目される事実。
 ただ、そのような情報は容易に書き換えられるというようなこともよく言われていたと思う。
 参考にiPhone3GSで撮影した画像を、WindowsPCでプロパティを見てみた結果を以下に示す。
 iPhone3GSという名称は情報として入っていた。
 iPhone3GSで撮影された可能性があるということが何を意味するのかは別途考えてみたい。
イメージ 3

以上