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検察の今後の対応予想(参考資料紹介)

検察の今後の対応予想の記事を書こうと考えていたが、丁度本日検察側の捜査終結記者会見と、検察からの「証明予定事実記載書」を受けての弁護側記者会見が開かれた。
弁護側の会見だけ最初の方を少し見た段階だが、3月22日起訴分の犯行行為性の証明予定事実提出が今日までだったとのことであった。7月10日は犯人性の提出となる。
本日分の内容は、未だに犯行場所も特定しないとのことで、起訴後3ヶ月以上経ってこれかという感じである。

内容詳細検討は今後行うとして、検察の対応予想の検討用に見つけた以下の資料があるので、参考にご紹介。

冤罪説PC遠隔操作事件(1~3)片山さん無実の根拠を語る佐藤博史弁護士
<3月27日開催の第52回「日本 の司法を正す会」にて>
”3月27日開催の第52回「日本 の司法を正す会」(元参議院議員村上正邦氏と週刊金曜日の共同主宰)の会合は、佐藤博史弁護士による「邪悪な権力者によってねつ造された冤罪・PC遠隔操作事件―無実の片山祐輔さんを救え」がテーマ。ジャーナリスト青木理氏が司会し、江川紹子氏などジャーナリストや弁護士たちが参加し、ワークショップを行った。この男性の弁護人である佐藤博史弁護士は、1990年に栃木県足利市で4歳の女児が殺害された、いわゆる足利事件で逮捕された菅家利和さんの再審無罪判決でも有名である。”


この中に、佐藤弁護士が検事の意見書を示す場面があり、記事を書いた人のコメントも付いている。

”佐藤弁護士は、次の上本哲司検事の意見書を示した。
「本件の犯人性の認定では、消去の手段を講じられても被告人使用パソコン内に残っていた記録やその痕跡、インターネットサイトのログ記録、それらを有機的に結びつける被告人の友人・元勤務先同僚らの供述など、細かい間接事実・間接証拠の積み重ねによる立証を余儀なくされている」
[コメント]
ここには決定的な証拠として防犯カメラとスマホの映像があるという主張がないのである。しかも、パソコンには直接的な証拠はなく、痕跡の間接的状況証拠のみだというのだ。”

3月の資料であるが、上本検事は3月末に(定期)人事異動で本件の担当になった方で、今後も担当する人物なので意見書は貴重な情報源と当方は考える。
その内容が、「細かい間接事実・間接証拠の積み重ねによる立証を余儀なくされている」である。
つまり、細かい積み上げで立証していくということだから、決定的な証拠はないということになる。
まさに本日の「証明予定事実記載書」の傾向と合致している。

これでは7月10日に出される犯人性の証明予定事実も、この延長で細かいことを並べて、決定的事実を示すのは困難ではないかと予測される。
佐藤弁護士によると、本日の「証明予定事実記載書」も検察はギリギリまで作っていて閲覧が夕方5時からになったとのこと。捜査終結し、しかも3ヶ月以上前の最初の起訴分のみで、犯人性抜きの実行行為性だけの書類でもドタバタするとは、いったい今まで何をやってきたのかということになる。
やはり、検察側は内心は無理を承知していて、しかし自分たちからギブアップしない姿勢でこのまま続けるものと予想する。

以上