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逮捕時の謎の考察全体に関して

本日「逮捕時の謎の考察3」で書いた接続履歴関連で、「逮捕時の謎の考察1」で紹介した捜査1課長の会見に以下のやり取りがあった。
--事件に関連するサイトの閲覧などの通信記録は確認しているのか
 「言えない」

当時は言えなくても、逮捕から4ヶ月以上たって捜査終結した現在でも通信記録が有るとも無いとも明らかにされていないのは余りにもおかしい。
なお、「事件に関連するサイト」だと対象範囲が広くなってしまうが、遠隔操作の中継に使用された「したらば掲示板」へのトーア経由のアクセスの記録は特に重要である。
それに関しては、本日引用した産経新聞の”匿名化ソフト使用の形跡”の記事で、「被疑者の派遣先PCに犯行時間帯のトーアでの接続履歴があっ」たと書かれていて、「したらば掲示板」へのアクセスを意味すると考えられるが、これも今に至るまで示されていない。
遠隔操作の犯行の一番の直接証拠になるであろうこの接続履歴が今に至るまで証拠開示されていないである。

結局「逮捕時の謎の考察1~3」で検討した逮捕の要因及び決め手のまとめは以下のようになる。

 (1)監視カメラ画像・・・「手元までは映っていない」と捜査1課長明言。(監視カメラの画角からも詳細映像が残るのは厳しそうである)
 (2)スマホの猫の画像・・・被疑者証言は「ニュース画像がキャッシュに残ったもの」→その後警察が被疑者証言を覆すことが出来たというような情報や報道なし。
 (3)通信記録、接続履歴・・・関連サイト通信記録有無は「言えない」。したらば掲示板への接続履歴も含めて、未だに有るとも無いとも不明な状態で証拠としても示されていない。

逮捕時に遡って確実な発言や証言などから再検証してみて、「逮捕時から問題があった」ことが改めて明確になった。
しかも、昨年の誤認逮捕はIPアドレスを過信したという事情があったが、今回は(2)については任意で聞くべきだったのに任意聴取自体をやらなかった。(1)は元々決め手になるところまで映っていないと認めている。(3)も説明つかないと分かっていたのではないか。これでは昨年よりレベルが下がっていると言わざるを得ない。誤認逮捕を受けての各警察の反省表明は一体何だったのか。
警察・検察は逮捕から今に至る経過を早急に卒直に説明して、有効な犯人性の手持ち証拠があるなら開示を引き延ばすべきではない。

以上