kensyou_jikenboのブログ

yahoo!ブログの同名ブログを移行しました

雲取山の謎

これまでに「犯行動機の謎」と「検察の謎」の解明を行なって、両方共
被疑者の無実を強く示唆しているため、(異論もあるだろうが)当方は
被疑者無実を確信するに至った。

ただし、この事件のややこしいところは、犯行の動機や検察の状況という
核心部が被疑者無実を示唆しても、「雲取山」と「江ノ島」に被疑者の
足取りがあるという間接的に被疑者不利な状況が有り、
被疑者の疑いが未だに晴れない大きな要因になっている。

それで雲取山江ノ島の謎にアプローチしていきたい。今日は「雲取山の謎」。
ただし、雲取山には行ったことがないため、論点整理と若干の予想を交えて
検討してみる。ポイントを次のように1~3の項目に分けて整理してみた。

 1.発見の経過
 2.元旦に埋まっていたら、誰が埋めたか
  (1)被疑者
  (2)真犯人
 3.後から埋めたとしたら、誰が埋めたか
  (1)真犯人
  (2)捜査関係者
  (3)第三者

まず、発見の経過からして謎だらけである。
犯人は正月の捜索で見つからなかったという報道を受けて、5日のメールで
「埋めた場所が浅すぎました」と書いている。
しかし、5月に再捜索で見つかったという報道では、捜査関係者の話として
「掘ったら凍った土に当たったので、それ以上は掘らなかった」と伝えている。
これが本当としたら警察の大失態である。
元旦のメールには「10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です」となっていて、10月かどうかは
別にして、年末よりもっと前に埋めた可能性も考慮するのは当然である。
それを凍った土に当たったからそれ以上掘らなかっとは、俄に信じがたい話しである。

しかも、山頂であるからそう広い場所ではないだろうし、三角点のこの付近と
埋めた場所を示す写真まで付いていたから、見つけるまで周辺を掘るのは当然の作業である。
また犯人も「浅すぎた」と言ってるぐらいで、もの凄く深いとは考えられない。
(山の上とはいえ、百名山の一つであり、東京近郊でもあるから、登山者が目指す頂上で
 深い穴など掘っていたら見られる可能性が出てくるのでやるはずもない)

TVで見ると捜索要員も大勢送り込んでいる。
本当に見つけられなかったとしたら、犯人からの写真で示されたところを
掘ったのは実質一人か二人で、その人が見逃したぐらいしか考えられない。

また再捜索したというのも謎である。「三角点の周辺」と場所が限定されているから、
捜索し尽くしたと考えるのが当然で「雪解けを待って再捜索」など本来考えるはずが
ない場所である。
何らかのタレコミや情報があったから再捜索に踏み切ったぐらいしか普通は考えられない。
一番インパクトが有るのは真犯人からの情報であるが、それを隠しているとはさすがに考えにくい。
それ以外だと、担当捜査員があまり深く掘らなかったのが後で判明したぐらいか。
もしそうなら、やはり警察の大失態ということになる。
発見の謎は深いが、後から埋めたと云うことがなければ、今は「捜査員の失態」を考えるしか
無いと思われる。

元旦前には既に埋まっていたが発見できなかったとすると、誰が埋めたかが二番目の謎である。
ただ、これについては当方の推測では被疑者は無実であるから、真犯人しかない。

そして、三番目は後から誰かが埋めたのではないかという謎である。
正月に大がかりに捜索して見つからなかったものが、5月になって見つかるというのは
おかしな話だから、当然後埋め説が出てくる。

真犯人が後から埋めたと考えた場合、真犯人に特にメリットがない。
江ノ島で危ない橋を渡ってそのまま隠れているのに、同じ内容を渡すために又出てくるわけがない。

被疑者有罪を狙う捜査関係者はどうか。
雲取山から発見されれば、被疑者が雲取山に登ったという事実が証拠として生きてくる。
しかし、あくまで間接証拠である。首輪を付けたという映像は無いが、猫に触っているレベルの
映像があるという江ノ島と違い、単に登っただけではそう強い証拠にはならない。
その程度の証拠捏造に捜査関係者が無理をして違法行為をするとも考えがたい。

三者はメモリの中に入れるソースコードその他の犯人しか知り得ない情報が入手できない。

以上より当方の現在の雲取山USBメモリに関する見方は、「発見に至る経過に謎が多すぎるが、
警察の正式発表などが無い現在では、正月捜索の際の失態と仮定しておいて、埋められた経過の方は
余り穿った見方は取らず”真犯人が昨年10月以降年末までに埋めた”」というオーソドックスな想定である。