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「江川紹子」さんによる元裁判官の弁護士「原田國男」氏のインタビュー記事に関して

昨日は、「satoru.net」さんのブログの貴重な情報を紹介したが、
今回の事件で「江川紹子」さんも大変なご活躍をされて、いい仕事をしておられる。
佐藤弁護士の記者会見やインタビューなどの詳報を伝えていただく活動以外にも、
ご自分でも調査して報道しておられる。
江ノ島まで行かれて猫の首輪の裏返しの謎を解いてそれを卒直に伝達しておられ、
またこの調査によって3日の夕方には首輪が付いていたことが確定された。

その江川氏が今月になって以下の記事を上梓された。
【PC遠隔操作事件】「罪証隠滅のおそれ」って何?~
名(元)裁判官・原田國男氏が語る”裁判官マインド”2013年6月1日

今回の事件の司法上の取り扱いで、多くの方が疑問に思われたのは、
「なぜ証拠が明示されていないのに、かくも簡単に勾留や延長が認められるのか」と
いうことではないかと思う。

当方もこのような司法手続きの詳細は知らなかったので、今回実例を目の当たりにして
余りの意外さに驚きの連続であった。
一般人の感覚からすると、取調べ目的であろうが、罪による拘禁であろうが、自由を
奪われ閉じ込められるというのは大変な苦痛である。
それも10日、延長で10日追加、逮捕後送検までを含めると最長23日!
更に再逮捕と勾留が繰り返され、起訴された後も当然のごとく勾留が認められる。

推定無罪」という原則は、どこに行ったのかと憤っても、これが現実と思い知らされた。
何故こんなことになっているのかと不思議であったが、それに対する回答を与えてくれたのが
今回紹介した江川氏による元検察官の弁護士原田氏のインタビューである。

江川氏の質問設定が的確であり、原田氏も卒直に詳細に裁判官の心境をお述べ頂いている。
このインタビューから当方が整理できた問題点は大きく以下のような点。
 (1)検察は容疑者否認の場合には、自動的のように「罪証隠滅のおそれ」を持ちだして
   勾留を求める流れがある
 (2)裁判官は勾留を認めないと、逃亡や証拠隠滅された場合に自分が事件を潰したことに
   なるのを恐れる
 (3)裁判官の心情として、「最終的にきちんとした判決を出せば良い」という公判至上主義が
    根底にあり、一般人にとって有罪宣告と変わらない勾留を認めるかどうかの判断がおざなり
 (4)マスコミの報道姿勢が裁判官にプレッシャーを与えている
   (その点で江川紹子氏の活動のようなネット活用による真相報道の取組は貴重である)

本当によく出来たインタビュー記事で、読まれた方々も多いと思う。
全体が示唆に富む内容ばかりで、読まれてない方は是非通して読まれたほうが良いと思うが、
当方がピックアップした引用も以下に記載する。
(余りにも有益な内容が多く引用も多くなってしまった・・・ある程度時間経過後にこの引用は外す予定)

→外しました

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以上