犯行の動機（謎の解明Ⅵ）
犯行予告対象の分析を前記事で行なったが、犯人の犯行告白メールを見るともっとわかりやすく
特徴が出ているので、それを紹介する。
「遠隔操作事件・真犯人と称する者からのメール全文」 (2012年10月9日 のメール )・・・抜粋文末添付
これをよく見ると、技術的な内容に関してはそれぞれの事件で何をやったかが犯行毎に説明されている。
しかし、予告先に関する動機などの記述は全くなく、単に犯行予告文が添付されているだけである。
犯人の動機が予告先にはあるのではなく、技術的興味であることがよくわかる内容である。
また、このメールの最後の方にはちゃんと動機につながる記述もある。
「警察・検察の方へ あそんでくれてありがとう。」
つまり、技術的興味に、警察の対応への興味を足したものが犯行の主たる動機と考えられる。
よって、江ノ島の猫の首輪から発見されたSDカードにあったという「事件に巻き込まれ人生を軌道修正
させられた」ことへの恨みという動機はカムフラージュか、動機をそれらしく見せる為の後付と推測できる。
動機の謎の解明シリーズは一旦ここで終了し、又何か出て来たら続きで記載する。
[以下告白メールから犯人の技術的解説と警察に対する動機と思われる部分を抜粋]
■トロイ（ウィルス）について
既成の亜種ではなく、私が一から開発したものです。
まだ公表されていませんが、「iesys.exe」が実行ファイル名です。
「したらば掲示板」を通じて命令受信や結果出力処理を行います。
・・・
■私が関与した事件一覧
●6/29
7月はじめに19歳明大生逮捕の報道がありました。
この件は話題のトロイではなく、単なるJavascriptのクロスサイトリクエストフォージェリを仕掛けただけです。
・・・
●7/29-8/1
このときから自作の遠隔操作トロイを使用しました。
感染させたのち、画面キャプチャ機能で、ある程度観察しました。
・・・
●8/9
・・・
今回のバージョンからPC内のファイル送信機能を付けたので、
社内のファイルをいくつか見させてもらいました。
・・・
●8/27
感染PCを遠隔操作して（プロバイダ名）メールのアカウントを一つ作成し、
これを使って４箇所にメール送信。
・・・
●9/10
・・・
なお、この時だけはわざとトロイを消さないでおきました。
仕掛けたトロイを警察が見つけてくれるか、見つけられないか、
見つけたなら誤認逮捕を認めて彼らを釈放するのか、
・・・そんなふうに警察がどう出るか試す意図がありました。
・・・
■警察・検察の方へ
あそんでくれてありがとう。
・・・
