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コメントへの返信Ⅳ

nak*bb*1 さん

>1)片山被告のPCで見つかったといわれるトロイ(試作?)の痕跡
>2)FBIの調査によってドロップボックスで見つかったといわれる派遣先PCで作られた痕跡

上記に関する見解を述べます。
特に、「簡単に第三者が細工できるものなのかというのが一番の疑問です」と云うことですね。

1)に関しては、以下の記事があります。
「遠隔操作 PCにソフト痕跡 片山被告、派遣先でウイルス作成か」
2013.3.29 

”派遣先のPCには、遠隔操作ウイルスと同じプログラム言語の
「C#(シーシャープ)」でウイルスを試作した痕跡があったことも判明。”
→この場合の「痕跡」の意味は当方では全く不明です。(今回はこの意味不明の「痕跡」の話が多い)
  第三者がトロイのコードの一部でも入手して、被疑者のPCにこっそり
  ロードしておけば、後から見たら「あった!」ということになるでしょう。
  ただ、犯人でない第三者がコード入手すること自体ハードル高いと思います。
  仮に偶然ネットから入手したとして、それを被疑者のPCに仕込んでおいても、
  被疑者が容疑者として逮捕される状況を作らないと、捜索されないことになります。
  犯人でない第三者がどうやってそれをやるか。(第三者の定義も必要になりますね)

2)に関しては、以下のブログが有りました。
「警察の新たな勘違い(遠隔操作ウィルス事件) 」
2013/03/14 

”記者会見で弁護士が、容疑者個人がもっているDropboxのアカウントと、
ウィルスが格納されていたDropboxのアカウントについて、
警察が混乱しているのではないかと述べていた。
最初俺はピンとこなかった。いくら警察がIT音痴でも、そんなこと…いや、でもありえるかも。”
→このブログ主は、第三者どころか「ドロップボックス全体の中でFBIの捜査でウィルス(トロイ)が
  発見されて(発見されたかどうかもその後不明ですが)、被疑者がアカウント持ってるから、
  それだけで警察は被疑者と結びつけるという勘違いをしているのではないか」と推察しているようです。
  ブログの下の方の追記のところには、このブログを批判したコメントもありますが、
  ブログの日付は3月14日で、その後ドロップボックスに残っていたという話も、それを被疑者を結びつける
  確実そうな続報も見当たりませんでしたので、「警察の勘違い」の線も充分有りそうです。

以上がざっくりとした見解ですが、これで5月22日に行われた佐藤弁護士の記者会見を
思い起こしました。
佐藤弁護士は検察とマスコミの対応について以下のような趣旨を述べていました。

・検察に関して
 「今回の証明予定事実記載書は、事件性しか書いていない異常なものである。
  しかし、検察が1ヶ月も掛けてそんなものだけを作るはずがない。
  実際は、現在ある証拠で証明予定事実記載書を書いてみて、事件性、仕組み(実行行為性)、
  犯人性に対する検察の考えるストーリーも書いた。それに関係する証拠もこういうのがあると
  並べてみた。そういう作業を間違い無くやった。しかも、提出期日ギリギリまでやった。
  しかし、最後に組織的検討で事件性以外は全部カットした。こういうことだったはずだ。
   穴だらけだからカットしたのだ」

・マスコミに関して
 「『検察は犯人性の立証に自信を見せている』と書いた新聞がある。
  しかし、それを言ったのは警察でしょう。検察は口が裂けても言えない。」

これを総合すると、次のようなことが見えてきます。
「検察は自信など無くて、内部的には迷い逡巡しているが、(検察に送ってしまった)
  警察の方が不確定な情報を(記者へのリップサービスなどで)流しているのではないか」

()内は特に当方の憶測に過ぎませんが、あながち違っているとも思いません。
今回は警察のほうが検察に比してお気楽な立場なのではないかと推測して、
佐藤弁護士もそれを感じているのではないかと思います。

そう考えると、最初の1)と2)の情報や、それ以外にも多々ある不確定情報の氾濫の
理由が説明付くのではないかと思います。
(今回は特に多すぎるし、従来は確度高いリークも多かったと思いますが、今回は
  何時まで経っても確定につながらない情報ばかりのように思えます)

以上憶測も交えて見解を記してみました。