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今後の検察側対応と聴取に関して

(本日記事2本目)
真犯人と名乗るメールは、昨日も記したように犯人、或いは捜査関係者などごく一部しか知り得ない情報の数が多く、しかも重要な秘密になっている。
特に犯人自らが「秘密の暴露」と題して、官邸と部落解放同盟へのメール内容を添付している。

解放同盟の方はsatoru氏のブログやそれを紹介した当ブログなどを見れば内容は分かる。
しかし、官邸の方は全く未公開と思われる。
更にこの2件は佐藤氏が述べていたように起訴されていないため弁護側も情報を知らず、官邸の方の予告文を知っているのは、犯人・官邸関係者・捜査関係者の一部ということで非常に限られてくる。
当方としては解放同盟の方はsatoru氏公開の予告文があるので本物と確認できており、官邸の方も本物と推認できる。
よって個人的には、メールで明かされた他の多くの秘密も併せて、最早犯人関与は明確と考えている。

肝心の検察側が今回のメールをどう認識するかについても、検察側は「犯人が関与したメールか?」と問われたら官邸の予告文が付いているため、「Yes」と答えざるを得ないと推測している。
また、「メール送信者がどのようにして情報を入手したかと考えるか?」を弁護団やマスコミから問われたら、「犯人本人か、犯人から情報を入手した人物が送信したと考えられる」と言うしかないと思われる。
(官邸関係者がメールにある他の秘密情報を知っているとは到底考えられない)

そうなると検察側は、メール送信者と送信方法を特定する必要が出てくる。
ただ、被告人は保釈中であるため、検察側がどのような対応をするかは今のところ見えない。
というのは、今回のメールがあったからといって保釈取り消しの理由になるか?と云う問題が有る。
メール自体は、タイトルが犯行予告と見なされる可能性があるが(タイトルの全文はsatoru氏ブログにあり)、メール本文の冒頭で「タイトルはウソです」と打ち消している。
送信者も不明であり、これで片山氏の保釈取り消しは困難と思われるし、もし申請しても裁判所が認めるとは想定しにくい。

しかし、片山氏が関与したことを検察側が証明するには本人取調べが必須になるから、考えられるのは任意取調べになる。
(片山氏は会見で母親への影響を心配して自宅への強制捜査が入ることを懸念していたが、まずはあったとしても任意取調べと予想される)

そこで問題になるのが取調べの方法。
検察側は今度は録音に応じるのか?
応じないと取調べが出来ないが、応じるとこれまで録音を頑として突っぱねて来たのがあっさり崩れる。
本来真相解明が第一でメンツの問題ではないが、官僚的にはメンツの問題も大きいだろうから、ここで録音の決断が出来るか。
(可視化の動きは色々あるが、今のところ検察庁裁判員裁判と特捜案件にまだ限定していて、本事件を特別扱いするかは不明であり、そう容易では無いだろうということも推測される)

また、弁護側と片山氏はメールに関与していないことを証明したほうが裁判で有利だから、今回は録音を要求しないで任意取調べに応じて、早期決着を図る方針に転換することは有りうるか?
今後両陣営の動きがどうなるか注目される。
(弁護側はまず月曜日に裁判所と検察に文書を出すと会見で佐藤氏が述べていた)

なお、検察側に関しては、取調べをしなかったツケがまた回ってきたということにもなるだろう。
逮捕後取調べをしないことを決めた検察側の責任者は明らかにされて良いと思う。

以上