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三重犯行の時系列詳細分析

昨年9月10日(月)の三重の犯行はリアルタイムで行われたことが間違いなく、時系列は正確に追える。
遠隔操作による2ch書込だけでなく代行書込依頼やDropboxへのアップロード/削除なども行われている。
検察側はiesys.exeソースコード保有しており、動作解析も完全に済んでいるはずで、動作実験も行っているのは確実である。

一昨日示した表に遠隔操作以外の操作も加えて、以下の表1「全体的時系列」を表してみたが、
検察側はこれらの操作がどのように行われたかを明らかにして示す必要があるだろう。
(三重以外も示す必要はあるが、三重は一番わかりやすそうである)

表1を見て頂くと各書き込み等の「時間間隔」を計算してあり、短い間隔だと40秒や1分1秒などという場合もある。
遠隔操作にはTorを使用するので通信速度が遅くなるが、もし被疑者が南青山の派遣先で9月10日の犯行を行ったと検察が主張するなら、犯行に必要な各手順が南青山の職場の通信速度などの通信環境の中で可能だったことを理論的及び模擬実験等によって証明する必要がある。
そうでないと犯行の証明として不十分になるだろう。

また、遠隔操作による2ch書込だけでも15:25:28~16:45:25の約1時間20分の間に22回も行われている。(NO.23は本考察からは除いている)
近くに同僚がいるという職場環境で、気づかれずにこれほどの多数の操作ができるのか?、同僚などが気づいていたとすれば証言はあるのか?。

この経過を明らかにしないと、検察側は直接犯行事実である遠隔操作について、場所は「東京都内又はその周辺」、「PCはインターネットに接続したPC」という極めて曖昧で特定とは言えない主張に加えて、遠隔操作による犯行の手順さえも示せないということになり、とても有罪主張を行える状況ではなくなるのではないかと当方は考える。(証明予定事実記載書や開示証拠では犯行手順等の解明結果はどうなっているのであろうか)
表1を以下に示す。(表題で赤にした項目が時間間隔で各間隔は色分け実施・・・表下に色の説明)
イメージ 3

続いて、表1の計22回遠隔操作は単に22回のPC操作が行われたのではなく、1回の遠隔操作にも「したらば掲示板」を経由した多数のPC操作が行われている。
その例をNo.7と8の遠隔操作の間で行われた操作手順の推定として、以下の表2「各遠隔操作ごとの詳細操作手順推定」に示す。
ただし、これはあくまで現時点における当方の仮定によるものであり、警察・検察はiesys.exeの解析を行っているのでそれに基づいたもっと具体的な推定が可能である。
犯人が実際に行った精密な時間までは無理としても、おおよその手順と時間は推定で示せるはずであるし、示せなければおかしい。
検察側として犯行の手口の分析になるわけだから必ず必要であり、弁護側からも提出を求めていただきたいと思う。
イメージ 2

次に示すのは表2の①~⑦の手順を手動でやったらどうなるかを当方で検討してみたものである。
これをソフトで自動化して遠隔操作を行えば今回の犯行になるという推測である。
イメージ 1

上図の中で、当方としてまだ大きな不明点になっているのは以下の2点である。
 (ⅰ)②や⑦の2ch書込確認は遠隔操作か?直接2ch閲覧か?
    →スレに書き込む際に書きっぱなしではなく、例えば通報レス等に対するアンカーを何番にするかなどは書き込んだ後にスレの状態を見る必要がある。
    その際、遠隔操作でキャプチャして送らせる方法と、別にブラウザを立ち上げておいて書込結果を確認する方法の2種類が考えられる。
    どちらにするかは遠隔操作の操作速度に大きく影響すると思われる。
    別ブラウザで直接見るほうが当然速くなるが、犯人の使用しているPCに別ブラウザ画面を小さくでも出すことになり、周りから見られる可能性が増えるのではないか。
    また、別ブラウザをTorで接続するか生IPで接続するのかどうかという問題も出てくるだろう。
 (ⅱ)犯人が「したらば掲示板」に読み書きする際の暗号化/復号化ソフトの操作方法は?
    →このソフトの作り方によっても遠隔操作にかかる時間は影響受けるが、ソフトは見つかっているのだろうか?或いは犯人がソースコードと一緒に提供しているのだろうか?

単に当方の不明点にとどまらず、犯行手順の重要な要素であり、このような点についても検察側は見解を示す必要があると思う。

以上