ISPの通信記録に関する資料
通信履歴に関するISPの取組について更に調べた所、以下の資料があった。
NTTPCコミュニケーションズ（法人向けISP)
www.digitalforensic.jp/archives/2011/1106.pdf
「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律.」
の実践的課題
この資料の7ページ「通信記録の分類と運用実」という項目があり、
更に「携帯各社には6ヶ月を要請」となっている。
これからすると、被疑者のスマホの通信履歴は6ヶ月残るから、
1月中旬に目星を付けられた時から遡って、昨年7月中旬以降は
残っていることになり、殆どの事件の頃の通信履歴は残っている。
肝心の会社のログは、警察庁の保存要請に準拠すると3ヶ月だが、
上記NTTPCコムの資料の8ページには必要に応じ90日以上の期間残す記述もあり、
会社の方も3ヶ月より長く残していることは充分考えられる。
派遣先会社のログの残り具合が早く明らかになって貰いたい。
また、派遣先会社が契約しているであろう法人向けなどのISPにもログが
残っている可能性があることも重要である。
今回の事件は物的証拠や直接証拠が少ないように云われる場合もあるが、
実際には通信ログがあちらこちらに残っている可能性があり、
それらは遠隔操作が行われた物的な直接証拠となり得るものである。
当局側がどの程度ログを入手しているかが、黒にせよ白にせよ、立証の鍵になる。
