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2013年6月動機検討に関して

昨日記事の「追うブログ」さんが取り上げたと思われる「20123年6月の動機検討記事」について自己検証を行う。
2013年6月に複数回に分けて動機検討を行なってみて記事にしたが、分析結果は以下のようにした。
”犯行の動機(謎の解明Ⅴ)”2013/6/6
<予告先(の選定)からは強い動機は読み取れず、主な犯行動機は「技術的興味とチャレンジ意欲」であることに矛盾はないというのが、当方の分析結果である。>

「技術的興味とチャレンジ」というのは、自供後に片山氏が最初に述べた動機である「腕試し」に相当してくると思われ、動機分析としては当たっているのではないかと今でも考えている。またこの記事でも分析的手法を用いており、非論理的というご指摘は違うように感じる。
また、警察に対する動機推定も以下記事で言及した。
”犯行の動機(謎の解明Ⅵ)”2013/6/7
<技術的興味に、警察の対応への興味を足したものが犯行の主たる動機と考えられる。>

これで動機は概ね当たっているのではないだろうか。後は前科時服役での刑務官などへの恨みが転化して国家権力への怒りになったという件であるが、これは片山氏の証言だけで実際の刑務官の仕打ちなどの実態は明らかになっていないため、外からはなかなか心中を推し量りにくい。
ただし、これを含めても動機は以下の3つの複合と考えて良いのではないかと思っている。(”「愉快犯(前科事件との関連)」2014/11/15”の記事で再検証済み)
 (1)腕試し(遠隔操作犯行毎に新しい方法を導入、自己顕示欲も或る程度含まれそう)
 (2)愉快犯(ネットの祭りや世間の反応で満足感を得る)
 (3)権力への怒り(警察を右往左往させ、かつ誤認逮捕者発生させて恥をかかせる)

結果的には、片山氏が自供後に証言して分かった「前科服役での憤り」を別にすれば、当方の2013年6月時点の動機検討もそう外れていないと思う。
そうなると、「追うブログ」さんは当方動機検討の何処が「非論理的」と仰りたいのだろうか? それを考える手掛かりとして、昨日表の⑦に<犯行声明は犯人が自分の犯人像と違うように偽装することも多いのに、…>という記述がある。

しかし、当方が2013年6月に見出した動機の「技術的興味とチャレンジ」(腕試し相当)は、犯行声明メールには記述がない。また、前述の「犯行の動機(謎の解明Ⅴ)」では、犯行予告先を検証して「思想性」のようなものは見られないのではないかという分析も行なっている。つまり、犯人のメール記述から犯人像をそのまま持って来るのではなく、「追うブログ」さんが述べられているように犯人は偽装することも多いことを当然考慮しながらの考察である。

また、「追うブログ」さんも先月14日の記事中において「被告はなぜこの事件を起こしたか」と云う検討を行っておられる。
”2月4日第一審判決言渡”2015/02/14
<少々乱暴な推測になるかもしれないが、以下に被告が事件を起こした理由を考えてみる。・・・自分が何者なのかバレないと確信している状態なら、倫理観や規範意識によるブレーキが利かずに、反社会的で他人に迷惑をかける行為をしてしまったということではないだろうか。・・・>
「倫理観や規範意識によるブレーキが利かず」と云うのはその通りだと思う。そのために片山氏の目的、つまり上記(1)~(3)の複合動機による「反社会的で他人に迷惑をかける行為」が止まらなかったということになるだろう。

動機についても以下のように記述しておられる。
<被告は、この事件を起こした理由を、前科の判決や刑務官の仕打ちなどにより、国家権力に対する怒りがあったことが原因だったということに気づき、他に腕試しの気持ちなどもあったと言っていた。
臨床心理士による面談の前には、一連の犯行声明メールは燃料投下が目的だった、愉快犯的な動機だったなどとも語っていた。>
その後に書いておられる「自己顕示」については当方も昨年検証した記事がある。
結果的に、当方の動機検討は2013年6月分も含めて「非論理的」とまで非難される内容だったとは今でも思えないのだが・・・。

なお、⑦にはまだご指摘内容があるので、それは又明日検証予定。

以上