kensyou_jikenboのブログ

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発症日別集計(推定感染日に換算)でピークが近づいている(追記:新ピーク発生...但し鈍化傾向)

8月22日追記

下記で「疑似ピーク(7月22日頃)」としたが、これをAとすると、その後BとCのピークが表れてAを上回った。

但しAの急増よりは増加幅が少なく(ΔA>ΔB>ΔC)、「感染拡大は緩やかになった」と見える。

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また、この状況を表す別の指標として「発熱相談センターにおける相談件数」が適切と思われる。急増発生後は「高止まり」状態が続いている。これがいつ頃低下してくるかが焦点。

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Twitterで紹介した内容

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追記:
新ピークが発生している。但し、流れとしては鈍化傾向と推察。

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以上

第5波が第3波を越えた

第5波と第3波の急増波形が重なり、更に第5波が第3波を越えている。

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しかし条件比較では第3波の方が増加要因が多い。

この矛盾の検証を専門家が行う必要あり。

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 なお近似式での予測を行ってみた(以下グラフ)

同様に第3波でも昨年12月のデータを使って予測を試行していた。

コロナ感染推移 Excel近似曲線による予測試行 - Togetter

https://togetter.com/li/1661278

急増が続くと陽性者数が非常に大きな数字になり、「本当にこれほどの数になるのか?」と見ていたら、12月30日頃にピークアウトしていた。

今回も早期ピークアウトが起きるか?f:id:kensyou_jikenbo:20210802124641j:plain

以上 

インフルエンザ考察第3回

押谷教授の昨年インタビュー記事にインフルエンザに関する言及が有った。

””外交専門誌『外交』Vol.61(2020年6月1日発行)
巻頭インタビュー『感染症対策「森を見る」思考を』押谷仁”

Vol.61 6-11.indd (gaiko-web.jp)

<インフルエンザの感染力は、新型コロナの比でありません。
日本で発生すれば、おそらく数週間で全土に拡大すると思われます>

→これほど感染力の強いインフルエンザが殆どゼロになったままなのに、新型コロナは第1~4波(現在第5波も増加中)というように増減を繰り返すのか?

分科会や感染研等は、インフルエンザ激減と新型コロナの関係性についても、詳細調査して早急に解明すべき。

 

「記事該当箇所抜粋」

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インフルエンザ考察第2回

間が空いたが第2回。

台湾のインフルエンザ重症例のグラフがあった。

https://twitter.com/wangj0710/status/1254364017419620352

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2020年2月は15例、3月は1例ということで3月以前に激減していたことになる。

これは日本の激減時期とほぼ同時期か、少し早かったぐらいかも知れない。

 

激減理由推測についての記事もあった。

台湾のインフル重症患者、過去最少に コロナ対策で効果=防疫当局 | 社会 | 中央社フォーカス台湾 (cna.com.tw)

<(保健省)疾病管制署は新型コロナウイルスの感染防止策がインフルエンザの感染予防にも役立ったとみている。
同署の荘人祥副署長は取材に対し、マスクの着用や手洗いの励行などコロナに備えた対策が大多数の感染症の予防に効いたことに加え、海外から持ち込まれたインフルエンザウイルスなども、14日間の在宅検疫措置によって拡散しなかったとの見解を示した。インフルエンザなどの感染症患者の減少は、コロナ対策において予想外の収穫になったと述べた。>

→「コロナ対策がインフルエンザにも効いた」との見解。

「ウィルス干渉説」も検討したか?は定かではないが、基本的には「コロナ対策の副次効果」と考えているようである。

しかし、この記事は2021年1月。その後5月に感染拡大が有った。

万全と自信を持っていたと思われるコロナ対策に、ほころびが出たわけで、コロナ対策とインフルエンザ激減との関係性についても再考があるだろうか。台湾の状況は今後も注目。

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以上

 

 「季節性インフルエンザの激減と新型コロナの関連の考察」第1回

毎年流行を繰り返して来ている「季節性インフルエンザが激減している」という話はご存知の方も多いと思う。

実態例として或る医院ブログ。
岐阜県の内科医院
”インフルエンザはどこにいった?”2021年2月2日
https://nawaclinic.com/wp/?p=236
<例年ならば、この時期の診療所・クリニックは風邪患者さんの対応で忙しい。とくにインフルエンザが流行し、次から次へとインフルエンザの抗原検査を行い陽性ならばタミフルやイナビルといった抗インフルエンザ薬を処方するのですが、当院でも、今シーズンはまだ1回もでていません>
→「今シーズン」となっているが、実際には「昨シーズン」に当たる「2020年初頭から激減」している。


そのため時期的に、「新型コロナ流行との関係性」が取り沙汰されるのは当然となる。
上掲ブログにも、それに関連した「①~③の推測理由」が挙げられているが、その考察は後述するとして、先ず「新型コロナの関連でインフルエンザが激減したとすると、それはいつ頃から始まったか?」という点を検証してみた。 

 

[激減開始時期の検討]

①全国
感染研究所データ
■2018年~2021年流行グラフ

2020年第12週頃には、ほぼゼロになったと見なして良さそう。

 

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インフルエンザの潜伏期間は1~3日(厚労省資料)。

その後発症して、受診してからデータ登録されるまでのタイムラグは当方未把握。

そのため実際の感染激減は第12週より前になる(例えば1週間程度?)

また上記グラフで第12週より前から減少が始まっているとも見えるが、その判定は難しいので、ほぼゼロになった時点を考えている。

■過去グラフ

第12週に、ほぼゼロになった年はなく、新型コロナの関連が考えられる。

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岩手県
新型コロナの影響を出来るだけ排除して、インフルエンザのみでの傾向を見てみるために、全国都道府県で新型コロナ感染発生が一番遅かった(2020年7月29日)岩手県のデータを検証。

岩手県でも2020年第12週に、ほぼゼロ。また過去グラフで、そのような年はなし。

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佐渡島
全国も岩手県も第12週に、ほぼゼロだったが、更に新型コロナの影響を排除してみるために、「離島」を対象にして「佐渡島」のデータも見てみた。
結果的に2020年第11週に殆どゼロになり、第12週で完全にゼロになっている。

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 また佐渡島も過去グラフが有り、2019年以前の第11週や第12週に、ほぼゼロや完全ゼロなった年は無かった。結果的に「新型コロナと関連があることは十分考えられる」というのが当方の現在の推論。

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[考察(暫定)]
上掲データなどから、医院ブログで挙げられている三つの理由を検討してみる
①コロナ対策でマスク・手洗いが徹底していることや宴会や集会がへって人との交流が減ったこと。
→新型コロナの報道は2020年1月から本格化した。その中にマスクに関する報道もああった。
”「新型コロナウイルス」に関する報道を振り返る”
https://dime.jp/genre/928136/
<マスクについては、1月15日から中国国内のマスク不足が報じられ、その後日本からの支援物資に対する感謝の記事へ変遷した。1月31日から日本国内のマスク不足が目立つようになり、その後転売に関する記事が増えている>
→実際のマスク不足状態の調査事例もある。
”日本国内でのマスクの購買増加は1月25日から始まった”(レシートからの推測)
https://tomoruba.eiicon.net/blogs/337
→この後には「ダイヤモンド・プリンセス号」の横浜接岸(2月5日)と連日の報道もあり、日本国民の新型コロナへの意識は更に大きく高まって行った。
しかし、まだ身近なことと思わない人も多かったと思うが、少なくとも上記のマスク不足のように、マスク着用などの対策は進んだ面が有った。
但し「どれぐらい効果が有ったか」を推し測るのは(今でも)容易ではない。
②ウイルス干渉という現象がおこり、コロナによってインフルエンザの増殖が抑えられていること。
→一気に激減という現象は、「ウィルス干渉」での説明に向いていると思われる。しかし、まだ感染の広がりが限定的な時期に、全国、そして佐渡島という離島までほぼゼロになった事実は、ウィルス干渉では説明困難と思える。

ちなみに佐渡島の最初の感染者発生は2020年7月21日だった。

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③海外との往来がほぼなくなり、インフルエンザウイルスを持ち込む人がいなくなったこと。
→これは想定効果としては絶大としても、実際は2019年末から既にインフルエンザが発生していた状態で、2020年3月時点で急激にゼロになった。これを「海外からの持込みの有無」では説明できない。(但し、その後の2020年冬以降については別途検討を要す、また2019年末~2020年初頭はインフルエンザの流行が例年より少ない傾向だったことも検討課題になるかも知れない)

 

結果的に、①~③のどれによっても激減の説明は難しい。
しかし、中でも②③では説明できないと考えて、「消去法によって①であると仮定せざるを得ない」というのが現在の個人的推察。


ただし、①で考えると「新型コロナとの比較」においては大きな疑問が生じる。
毎年1千万人~2千万人もの感染を引き起こす季節性インフルエンザが、短期間でほぼゼロに激減して、その状態が継続できる対策をしていることになる。

しかし新型コロナは、同じ地域で同じ対策が施されていることになるのに、流行を繰り返している。
この違いの理由は一体何なのか?
→ウィルスの種類は違うが、同じような感染経路と推察されるのに、余りにも違いが大きすぎるのではないか?
専門家は、こういう所を解明してくれるはずが、分科会でもアドバイザリーボードでも、「インフルエンザの同時流行の可能性」の論議はあったが、「インフルエンザ激減」の具体的論議は見当たらない。

この点からも、今回の政府系専門家には大きな疑問符が付く。

 

なお遅延も考えて、第11週(3月9日~15日)に実際の激減発生と推察してみる。
agoop・APPLE・Gooleのデータ(東京都)から見て、人流減少した時期より前に、インフルエンザに対しては強力な対策効果が出ていたことになる。
年間1千万人以上も感染者出るインフルがこれで、新型コロナは一体どれだけ感染力強い?

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東京都のインフルエンザ感染状況グラフ

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以上(考察は引き続き実施予定)

 菅総理国会発言

参院予算委員会(2021年3月5日)
二度と緊急事態宣言を出さないという決意で総力を挙げて頑張る、という決意でよろしいでしょうか?
緊急事態宣言というのは、国民の皆さんや事業者の皆さん、様々な皆さんに大変なご迷惑、またお願いをするわけでありますから、それを私は1月7日に内閣総理大臣として緊急事態宣言を発出した時にも、もう次はそうしたことは無いようにしたい、二度と再び、そういう思いで取り組んでまいりました。
コロナの全体像はなかなか見えない中で行うわけでありますから、私どもはやはり専門家の委員の皆さんのご指摘、例えば今回の宣言の中で、急所は飲食だから、「飲食中心に政府としては、やるべきだ」という提言を頂きました。そうしたことを私どもは徹底して行って来る中で、大きな成果も出て来たことも、これは事実だと思います。
海外ではこういう飲食、特定のものに絞ってということは、前例を私も色々調べさせて頂きましたけども、なかなか無いような中で、国民の皆さんに最小限の制約という中で、諮問委員の先生方から急所を絞ってということを私どもは指摘を受けて、その通りさせて頂いたら、今日(こんにち)までこのような目に見える形で効果が表れて来ているということは事実じゃないでしょうか。
 
以上

 「篠田英朗氏の慧眼と謎」及び「菅総理の隠蔽・虚偽」

以前から注目していた国政政治学者「篠田英朗」のツィートを見て、この機会に篠田氏の「慧眼と謎」について連ツィを行ったので、ブログにも転載。

関連で2月2日宣言延長発表時の菅総理による「ピークアウト隠蔽と効果虚偽説明」についても、後の方で言及。

[メモ 篠田氏の慧眼と謎]
”緊急事態宣言・西浦モデルの検証”(2020年4月10日)
https://blogos.com/article/449908/
<7日単位で見てみるとどうなるだろうか。4月3日は773人だったので、4月10日までの一週間で2.2倍の増加である。これに対してその一週間前の3月27日は299人であったので、そこからの一週間で2.58倍の増加だった。やはり最近の一週間の増加率は鈍化している>
→篠田氏は理系でない(国際政治学者)にも関わらず、昨年緊急事態宣言の直後に、鋭い計数的見方を発表。
「宣言前に既にピークの前兆(増加の鈍化)」があったことを見抜かれた。
実際にも下図のように宣言前にピークアウトしていた。

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多分、日本で一番早いぐらいの慧眼だったと思う。(ただ知っている人はごく少ないと思われるのが勿体ない)

しかし、西浦氏に対する問題意識は、今も持ち続けておられるようだが、他の専門家たちを見る目は甘くなっておられるのが不思議。

"日本モデル vs.西浦モデル"2020年08月25日
http://agora-web.jp/archives/2047773.html
<私が称賛し続けている尾身茂会長・押谷仁教授を中心とする本当の専門家たち>
→本来「国際政治学者」の慧眼を最も発揮して頂きたいのは、西浦氏が青年将校のようにふるまうのをとめられないでいる尾身氏・押谷氏」らの責任明確化。

彼らが分科会になっても主導権を持っているため、第3波でも「ピークアウト後の宣言発令」の事態が発生。

篠田氏は前回の経験からも、これを強く戒めて頂きたいのに、政府の宣言決定のバックボーンになっている分科会の主要メンバーを賞賛では、全く逆になっている。
何故こうなるのか不可解。

なお先日の菅総理会見で、「ピークアウト済みの事実を隠蔽」し、逆に「宣言後すぐに効果が出ている」と虚偽説明。

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「ピークアウト隠蔽」と「効果偽装」の2重の欺瞞。
感染からデータ反映までの約10日~2週間のタイムラグを使った「トリック」!で国民を欺く。
国内政治とはいえ、篠田氏の出番ではないか。

 

なお、菅総理会見については、togetterも作成。

”コロナそのものより怖い「菅総理虚偽説明」亡国への道”

https://togetter.com/li/1662650

以上